法事
1月 21th 2014 -
明日は、叔父の3回忌、嫁は慌てていた。
嫁「ね~明日って何もっていけばいいの?」俺「いや、特にはないんじゃない、数珠くらいでいいはずだよ」
嫁「数珠?そんなのあるの?」
俺「だって、叔父さんの葬式の時持ってたじゃん、あるよ」
嫁「記憶にないよ、どうしよう、買ってこようかな」
俺「えっそんな状態だと、服はどうするの?」
嫁「服?」
俺「そうだよ、俺は、紺のスーツで行くよ」
嫁「私だって、去年買ったスーツで行くよ」
俺「でも、あれってサーモンピンクじゃなかった?」
嫁「あっそうだ、きれい目の色がいいって買ったんだ」
俺「流石にピンクは、まずいでしょ」
嫁「そうだね、昔来てた紺のがあるからそれにする」
俺「一応、来てみれば、明日、バタバタするのいやでしょ」
嫁「そーする」
嫁は、タンスとクローゼットをバタバタと探しに行きました。
一時間後
嫁「はー、はー疲れた、あったよ」
俺「着れそう?」
嫁「大丈夫、まだ、いける」
俺「よかったじゃん、後は、数珠だね」
嫁「数珠、そうだ、数珠だ、どこやったかな?」
俺「俺のは、会社でも使うから持ってるよ」
嫁「ずる~い自分だけ、私はどうすればいいの?」
俺「どうでもいいけど、そのスーツのポケットの膨らみは何?」
嫁「あっ、こんなとこに数珠が、えっこれクリーニング出してないの????」
俺「いいんじゃない、汚くないし、そのままでも」
翌日、嫁は、誰よりも長く焼香をしていた、聞いたところ、叔父さんに汚いスーツでごめんなさいと誤っていたそうです。